CAT夏季特別講演会が開催されました

去る7月20日(日)、群馬県高崎市のニューサンピア高崎2階の「赤城の間」に、NPO法人機能性素材研究会理事長の萩原優ドクターをお招きして、『がん治療の統合医療~がん治療と催眠療法~』についてと題して、特別講演会が実施されました。

クリニックでの医療行為や全国を巡っての講演会活動でお忙しい中、貴重な時間を頂戴して特別講演と、個人健康相談を行って頂きました。

感謝と共に報告をさせて頂きます。

萩原優先生
萩原優先生
会場となったニューサンピア高崎
会場となったニューサンピア高崎

アメリカにおける統合医療の歴史

 

日本の医療はある面では優れていますが、アメリカの先進医療を追いかけているところがあります。1970年からの20年間は、「代替医療」(医療にとって代わる)はインチキと言われていて、ほとんど使われていませんでした。1990年代には、補完代替医療(医療を補助する)としてアメリカに広まっていきました。多くの医療従事者も認識を改めて、現代医療と補完代替医療をミックスさせて、医療行為を行うようになりました。

アメリカは更に進化

 

アメリカでは大学が統合医療に連帯していて、北米の3分の1の大学が加盟し、一般の人々の間にも浸透してきています。さらに、アメリカの病院の42%が統合医療を取り入れてきています。

その結果、がんが減少

 

日本では相変わらずがん患者が増加していますが、薬と手術だけが医療ではないと気づいたアメリカは、がん患者数が減少して来ています。医療から予防へという意識改革が成功していると、言えます。また、生活環境により遺伝子は変わっていくことが解ってきました。生活環境を重視し、より良い環境を整えることにより、がんを始めとする病気を減らし、病気予防を果たしています。

食事上のご注意

 

炭水化物と乳がんの関係が研究され、血糖値が急に上がるような摂り方は良くないと分かりました。脂質は悪玉として取り上げられていますが、実は大切な物なので、適量の摂取が望まれます。野菜、果物を多く摂るという事は、それらが内包している抗酸化力を体内に取り込むということに、意味があります。
また「地中海式食事法」を守ると、寿命が延びると言われています。

日本の現状とこれから

 

日本ではアメリカの動きとは全く関係なく、昔ながらの医療行為のみが行われています。アメリカの動きを追いかけてきた日本が、統合医療に関しては追随していません。しかし、これからは、統合医療を取り入れざるを得ないと思われます。

まとめ

 

最後に、機能性素材の菌糸体培養培地抽出物のLBMは、がんの予防的にも治療的にも使える、優れた物質であるとの説明がなされました。

今回の講演は、今注目されている統合医療のことが良く分かり、大変参考になりました。またの講演をお待ち申し上げます。

(文: 滝川 彰)

熱心に耳を傾ける来場者
熱心に耳を傾ける来場者
個人相談の様子
個人相談の様子