曇り空が続いた4月の中、久しぶりに暖かな日差しが顔を出した4月21日(火)、群馬県高崎市の高崎ビューホテルでNPO法人機能性素材研究会理事長の萩原優先生をお迎えし、「がん治療の補完代替医療」と題して、講演会が開催されました。
心の持ち方で治ったがん
長年、大学病院で外科部長を務められた萩原先生は、多くの患者のがん手術を行ってきました。近年、医療の進歩は目覚ましく、早期で発見出来れば内視鏡等で患者の術後の負担を軽減出来ます。しかし、医学は発達しても日本においてはがん死亡率が減っていないどころか、逆に平均寿命の伸びと共に増加しています。
先生の病院勤務当時に数多くあった体験の中からのお話です。同僚の医師が、余命3ヶ月という末期の進行性の胃がんであることが発覚しました。本人には早期がんだから胃を取る手術をすれば大丈夫だと伝えました。胃だけは取れましたが転移していた肝臓、リンパ節は腫れ上がり取れませんでした。それから、3ヶ月が過ぎ、その後半年、3年を過ぎても元気なので周囲が驚いたそうです。その医師は10年後に別の病気で亡くなられましたが、最後までがんの進行は止まっていたそうです。この医師は胃を取り除いた時点で治ったと思い、治療もせず毎日好きな事をして過ごしていたから良かったのだろう!
というお話でした。
一般のドクターはがんを発症したら比較的早期に亡くなることが多いと言われています。何故かと言うと経験上、自分の最後がどうなるかと結果が解っているからだそうです。
萩原先生は西洋医学では考えられない事が、心の持ち方ひとつで自然治癒力により奇跡が起きるという現実を目の当たりにしてきた中、以前NHKで「人間はなぜ治るか」という番組を見て、がんの自然治癒を体験している人たちのことを知りました。外科医は自動車修理工のような仕事で、部品のことだけを考えているのではないか?西洋医学にばかり頼らなくてもがんは治るのではないか?との思いから、先生が現在行っている催眠療法によるがん治療を取り入れる契機になったようです。
ストレスが病気を作る
同じ出来事を受けても人によって捉え方が違い、不健全な捉え方をすると、感情的ストレス(恐怖、不安、怒り、後悔、不信感、罪悪感、絶望感)が高まり肉体的ストレス(自律神経失調症、免疫力低下)を招き、がん、糖尿病などを発症します。健全な捉え方をしてリラックスすると白血球が増え、副交感神経が優位に働くのでがんに良い効果が出ます。
私たちの体の中で発がんを抑えるP53遺伝子は、毎日3,000~5,000個発症しているがん細胞をアポトーシス(自殺)させ私達を守っています。しかし、放射能や添加物やストレスの影響でP53遺伝子のスイッチが切れると細胞のがん化・増加が進んでしまいます。
セルフヒーリング(自己癒し)
がん患者はストレスを内に溜め込みやすく、ストレスで心が傷付きやすくなります。自分自身が、がん、糖尿病を作っていて、それに気づく事が大切なのです。萩原先生は、「何よりもまずあなたの心を守りなさい」と静かに語りかました。
細胞のがん化やがんの増殖を防ぐために、有酸素呼吸でミトコンドリアを増やす、ウォーキングや親しい人とのコミュニケーションとスキンシップをとる、そして体温を上げるなどが有効です。また、この働きを補完するのにエビデンス(臨床データ)のある機能性素材が有効なのです。特にシイタケ菌糸体(LEM)と、霊芝菌糸体(MAK)は、がんの予防、改善に大きな力を発揮します。
NPO法人 機能性素材研究会 理事長
萩原 優 先生
広島大学医学部卒業後、聖マリアンナ医科大学第一外科にて消化器外科として30年以上にわたり3000件以上の手術にかかわり、内視鏡の診断や治療、緩和医療に従事。同大学、第一外科部長を経て、現在はイーハトーヴ クリニック医院長。聖マリアンナ医大客員教授、日本ホリスティック医学協会公認カウンセラー、ホリスティックワーク顧問、他。
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