春の暖かな日ざしがやわらかく輝きわたった2月28日(日)群馬県高崎市の高崎ビューホテルにて、『春を満喫~頭のリフレッシュとアレルギー改善』についてと題しての特別講演が、バイオソフトの主成分として脳の活性で医療が注目している「ホスファチジルセリン」の製造元である日油株式会社から山田ゆうたろう先生とNPO法人機能性素材研究会から病院薬剤師根津先生をお招きして開催されました。
後半は 『健康に春を楽しむために』アレルギー、血圧、排尿障害からの弊害と対策についてNPO法人機能性研究会根津先生より興味深いお話がありました。
アレルギーには、Ⅰ型(即時型)・Ⅱ型(細胞溶解型)・Ⅲ型(アルサス型)・Ⅳ型(遅延型)の種類があり、Ⅰ型はアレルギーの代名詞になっている花粉症、アトピーなど、Ⅱ型は橋本病・バセドウ病など、Ⅲ型は関節リウマチ、全身エリトマトーデスなど、Ⅳ型は接触性皮膚炎(金属アレルギー)などです。
花粉は一年中飛散していますが、現在の日本ではスギ花粉によるものが大多数であり、単に花粉症といった場合、スギ花粉症のことを指している事が多いようです。一般にアレルギー症状は病院では「おくすり」が処方されます。しかし薬には様々な副作用の問題が指摘されています。月見草油・Γ―リノレン酸(GLA)には数々の学術報告、データがあり、アトピー性湿疹・アトピー性皮膚炎・コレステロール低下・血液透析患者の皮膚病変改善効果の他、ストレス・癌・糖尿病・心臓血管疾患にたいしての改善効果が認められています。
免疫のアンバランスが病気の原因になり、アレルギー症状などが現れると言われている事から、Th1(細胞性免疫)とTh2(液性免疫)のバランスを整える事が大切です。GLAは、身体をアレルギー源に対して必要な免疫作用を行うTh1の働きを良くします。
体内のコレステロールは8割が肝臓で、2割が食べる物で作られています。善玉コレステロール(HDL)と悪玉コレステロール(LDL)の比率が2,5以上になると動脈硬化、心筋梗塞の発症リスクが高まります。紅麹に含まれるモナコリンKには肝臓でのコレステロール生合成を抑制する働きがあります。また、血圧を緩やかに下げる効果も認められています。紅麹のもう一つの主成分である、脳の働きを抑制する神経伝達物質Γアミノ酪酸(GABA:ギャバ)にも、強い血圧降下作用および血圧上昇抑制作用があることが確認されていますが、血圧調整降下はΓアミノ酪酸だけの働きでなく、紅麹中の有効成分が相乗的に働いて効果を示しています。
厚労省は1月12日に降圧剤として広く使われている武田薬品のアジルサルタン、アムロジピンペシル酸塩で、横紋筋融解症などを18人が発症し重い肝障害の劇症肝炎で2人が死亡したと発表しました。薬の怖さを改めて感じさせられた記事でした。
薬に頼らない生活を送るためには、活性酸素が病気の誘因になるので、活性酸素消去が不可欠です。アスタキサンチン(AST)は、カロテノイド(天然に存在する色素)を含有する動植物の抗酸化物質です。ASTは動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中・がん・糖尿病・脳血管性痴呆・白内障・痛風・リュウマチ性関節炎などの誘因となる活性酸素を除去し、病気の予防につながります。
将来的には新たな国民病となる可能性のある「排尿機能障害」は、脊髄損傷、脳梗塞、アルツハイマー病などの中枢性疾患や、高血圧、糖尿病などの生活習慣病と関係しています。
ノコギリヤシには男性ホルモンを抑え、前立腺肥大を抑制する働きがあり、ボタンボウフウに含まれるイソサミジンには排尿機能改善作用があります。また、ペポカボチャには尿道括約筋の働きを高める作用が期待されています。
2025年には団塊の世代が高齢者になるので、節目の年になると言われています。WHOは2000年に平均寿命から介護(自立した生活ができない)を引いた数が「健康寿命」であると公表しました。加齢に伴い身体機能は徐々に低下し、老化に伴いどんどん薬剤が増えていきます。治療医学より予防医学への発想転換により、健康にはコストがかかる時代の昨今、椎茸菌糸体を始めGLA・モナコリン・リフレプラスの活用で、健康寿命を延ばしPPKを目指す生活を送る事が大切になりますね。
(文: 芳賀 陽子)
コメントをお書きください