朝の冷え込みが厳しく秋の深まりを感じる11月2日(水)に、埼玉県のホテル ラフレさいたまにおいて、『免疫と健康~機能性素材で健康寿命を延ばそう~』と題して、日油株式会社 山田龍太郎先生・野田食菌工業(株)研究部 立野良治先生をお招きして、特別講演が開催されました。
前半は、「ホスファチジルセリン(PS)の脳の栄養素としての効果について」日油株式会社食品事業部 山田龍太郎先生の講演でした。
ホスファチジルセリン(PS)は、天然に存在するリン脂質の1種で、細胞膜を構成する重要な成分であり、特に脳に多く存在することが知られています。
PSは世界中で脳機能改善をはじめとする様々な研究により効果が実証されています。
数多くの研究報告がある中から、今回は、脳機能改善作用(アルツハイマー病の改善作用、注意欠陥・多動性障害の改善作用、記憶・学習能力の改善作用)および抗ストレス作用(抗精神ストレス作用、抗肉体ストレス作用)についてデータから詳しい説明がありました。
アルツハイマー病に関しては、53歳~73歳の方に500㎎/1日摂取3週間で改善効果が認められています。
また、AD/HD(注意欠陥多動性障害)6歳~12歳に200㎎/1日摂取2か月間で有意な改善が見られています。記憶学習能力においては、年齢が高いほどPSの効果が顕著に表れているようです。
突然会場のお客様に、記憶学習能力を調べる試験を実践してみましょう!と先生からお声がかかりました。スライドに映し出される意味のある2文字(例ユキ)と意味のない2文字(例シハ)10個を順番に見て記憶して、思い出して書き出す試験です。会場中の参加者が真剣にスライドを見つめ頭の中へと詰め込みました。答え合わせの段階では深いため息があちらこちらから聞こえていました。結果は本人のみぞ知るところとなりました。バイオソフトを飲んでいます!と得意げな顔の人・バイオソフト飲んだほうがいいかしら?とつぶやく人など色々な反応があり、学術的な難しいお話の中、ちょっとしたブレークタイムになりました。
最後にホスファチジルセリンの製造方法と安全性についてのお話があり、PSは大豆由来のホスファチジルコリン(大豆レシチン)を塩基交換することにより製造されており、日油株式会社が国内で初めて工業化に成功し、健康食品素材としての長年の実績があり、健康被害等の報告もなく、安全な健康食品素材です。また、ホスファチジルセリンは大豆数㎏にわずか100㎎程度しか含まれないため、食事から十分な量を摂取するのは難しく、機能性食品の必要性を訴えていました。
世界中で現在もまだまだ多くの研究がされているホスファチジルセリンの基礎から現在までの研究動向まで詳しく知ることのできた講演内容でした。海外では「PSは高齢者の認知症リスクを低減させる」などとしてブレインフードとして広く認知されていますが、日本では、海外ほどまだ一般的ではなく、超高齢化社会が今後ますます進んでいく中、自分自身の健康は自分で管理するというセルフメディケーションが非常に大切であり、今後このような脳機能関連素材については高い需要があると考えられています。講演を聴き私は、クリエイト商品PS配合バイオソフトとの出会いに体中が歓びでみなぎる気持ちになりました。これから5人に1人は認知症になりうる現代、一人でも多くの方に機能性食品の必要性をお伝えして行きたいと思います。
(文: 芳賀 陽子)
コメントをお書きください